2009年2月18日水曜日

京都議定書発効4周年記念フォーラム報告


2009年2月15日 13:30よりハートピア京都にて京都議定書発効4周年記念フォーラムが気候ネットワークと地球温暖化防止京都ネットワークの主催で開催されました。

気候フォーラム浅岡美恵代表は「低炭素社会への挑戦~進む世界と取り残される日本~」と題して、世界の低炭素経済社会へのイギリスやEUの取組を紹介しました。ブッシュ政権下で遅れているといわれていたアメリカや成長著しい中国でさえ、再生可能エネルギーの導入はかなりあったことを指摘。殆ど何の政策も実行もこの10年間してこなかった日本の現状が、世界の動きから取り残されつつあることを豊富なデータで示しました。その上で、先進諸国が温暖化防止のための法律を制定し、中長期目標に向かってCO2削減に乗り出している世界の動きに追いつき、日本にも早期の「気候保護法」の制定が必須であることを訴えました。

特別報告-京都府保険医協会の飯田哲夫氏は「CO2を出さないと宣伝されている原子力発電のうそ」を報告。実際はウラン採掘、濃縮過程で大量のエネルギーを要し、大量のCO2を排出していること。また高レベル放射性廃棄物は100万年も残留すること、世界中の放射性廃棄物が広島原爆の80万発もたまってしまっている現実を示し、しかも世界中の誰もこれをどう処理してよいか分からない現状を報告し、温暖化防止策に原発は不適切であることを訴えました。

主催者側からフォーラムを締めくくり、京都ネットの原強さんから、「Make the Rule---気候保護法を作ろう」キャンペーンのための学習会、署名活動、地方議会への意見書提出、大きな組織への呼びかけ、COP15コペンハーゲン会議に向けての日本政府の積極的態度を作る世論の盛り上げについて、協力要請をしました。

レポーター:地球温暖化防止京都ネットワーク(右衛門佐 美佐子)Yomosa Misako